カルプ文字とは?基本を押さえて最適な厚みを理解しよう
東京の看板屋『CUVIC東京』です!
カルプ文字といった名称は聞いたことはございますでしょうか?
下記お客様事例のように店舗の看板や企業のロゴが立体的に浮かび上がっているのを見かけるご機会は多いかと思いますが、こちらがカルプ文字という名称がつけた看板となります^^
正式には『カルプボード文字』と呼ばれ、低発泡ウレタン樹脂をであるカルプ材を使用して製作された看板となります。
軽くて丈夫、そして加工しやすいという特徴から、多くの看板業者さんに愛用されております。
…ただ、いざカルプ文字を作ろうと思ったとき、
『厚みはどれくらいがいいの?』
と悩むお客様は本当に多くいらっしゃいます。
実は私も最初はそうでした。薄すぎると安っぽく見えるし、厚すぎると重たい印象になってしまう…
この絶妙なバランスが難しい部分であります。
その為、今回はカルプ文字についてそもそもどのような看板か?
といった点からカルプ文字が看板としてキレイに見える厚み・サイズなどを解説してみたいと思います!
カルプ文字の厚みが与える印象と効果
カルプ文字の厚みは、実は看板の印象を大きく左右する重要な要素となっておりますので非常に重要です。
たとえば、薄いカルプ文字(5mm〜10mm)は、スッキリとした印象を与えます。モダンでシャープな雰囲気を演出したい場合には最適です。
一方で、厚いカルプ文字(30mm以上)は、重厚感と存在感を演出できます。
厚みによる視認性の違い
実は厚みによって、見る角度での視認性が大きく変わってきます。
薄いカルプ文字は正面から見たときはくっきり見えますが、斜めから見ると立体感が薄れてしまいます。
逆に厚いカルプ文字は、どの角度から見ても立体的で、遠くからでも目立ちやすいという特徴があります。
私が以前担当した美容院の看板では、20mmの厚みを選びました。
結果、お客様から『遠くからでも店舗が分かりやすい!』という嬉しい声をいただきました^^
実際のところ店舗の顔となるようなサイズ感のカルプ文字は厚み20mmほどでのご依頼が最も多いです!
用途別・最適なカルプ文字の厚みガイド
では、実際にどんな場面でどれくらいの厚みを選べばいいのか、具体的に見ていきましょう。
屋内看板の場合(5mm〜15mm)
オフィスや店舗内の案内板など、近距離で見る看板には5mm〜15mmがおすすめです。

特に受付カウンターの背面や、エレベーターホールなどの限られたスペースでは、10mm程度の厚みがちょうどいいバランスになります。あまり厚すぎると圧迫感が出てしまうので注意が必要です。
店舗看板の場合(15mm〜30mm)
最も需要が多いのがこの厚みです。
20mmは『迷ったらコレ』と言われるほど汎用性が高く、先ほど多いとご紹介させていただきましたように、ほとんどの店舗看板に適しています。
文字の大きさが30cm程度なら20mm、50cm以上の大きな文字なら25mm〜30mmを選ぶと、バランスの良い仕上がりになります。
大型看板・屋外看板の場合(30mm〜50mm)
ビルの屋上看板や、道路沿いの大型看板には30mm以上の厚みが必要です。
遠くから見られることを前提とした看板では、立体感を強調することで視認性が格段に向上します。
ただし、重量も増すため、取り付け方法についても十分な検討が必要になってきます。
文字サイズと厚みの黄金比率
実は、カルプ文字には『文字サイズと厚みの黄金比率』というものがあるんです。
基本の比率は『1:10』
一般的に、文字の高さに対して厚みは10分の1程度が理想とされています。
例えば、高さ200mmの文字なら20mmの厚み、高さ500mmなら50mmの厚みという具合です。この比率を守ると、どの距離から見てもバランスの良い立体感が生まれます。
ただし、これはあくまで基本。デザインや設置場所によって調整することも大切です。
フォントによる厚みの調整
意外と見落としがちなのが、フォントと厚みの関係です。
太いゴシック体の文字には厚めのカルプが似合いますし、細い明朝体なら薄めの方がエレガントに仕上がります。
実際に看板として設置されたカルプ文字をこれまで見てきた経験では、セリフ体(明朝体)の場合は基本比率より20%ほど薄く、サンセリフ体(ゴシック体)の場合は基本比率通りか少し厚めにすると視認性も良くシンプルにキレイな看板として見栄えが良い!
と感じました^^
コストと効果のバランスを考える
正直なところ、カルプ文字は厚みが増すほどコストも上がります。
…ただ、だからといって薄くしすぎるのは考えものです。
せっかく作った看板が安っぽく見えては本末転倒ですからね。
コストパフォーマンスが高い厚み
私がよくお客様におすすめするのは、15mm〜25mmの範囲です。
この厚みなら、十分な立体感を確保しながら、コストも抑えられます。特に20mmは材料の規格サイズでもあるため、加工の手間も少なく、結果的にコストパフォーマンスが高くなります。
長期的な視点での投資価値
看板は一度作ったら数年は使うものです。
初期投資を少し増やしてでも、適切な厚みを選ぶことで、長期的な広告効果が大きく変わってきます。
実際、厚みを20mmから30mmに変更したクライアントから、『お客様の反応が明らかに良くなった』という声をいただいたこともあります。
素材の特性を活かした厚み選び
カルプボードには、実はいくつかの種類があるんです。
一般的な白色カルプの他に、高密度カルプや耐候性カルプなど、用途に応じて選べます。それぞれの特性によって、最適な厚みも変わってきます。
標準カルプと高密度カルプの違い
標準的なカルプは軽くて加工しやすいのが特徴ですが、あまり薄くすると強度に不安が残ります。
一方、高密度カルプなら10mm程度の薄さでも十分な強度を保てます。ただし、価格は少し高めになるので、予算との相談になりますね。
設置環境による素材選び
屋外に設置する場合は、耐候性の高い素材を選ぶ必要があります。
この場合、通常より少し厚めにすることで、経年劣化による反りや変形を防げます。私の経験では、屋外用は室内用より5mm程度厚くすることをおすすめしています。
また、屋外看板とご活用いただく場合には、下記のような形でカルプ文字の表面へアルミ複合板を貼り付ける仕様は推奨です^^
アルミ複合板は屋外でも長くキレイな状態が保てる看板材料の大定番となりますので、それを貼り付けることでカルプ文字もキレイな状態を屋外でもしっかり長く維持しやすくなります。
デザインと厚みの相乗効果
カルプ文字の魅力は、なんといっても立体感です。
この立体感を最大限に活かすには、デザインと厚みの関係をしっかり理解することが大切です。
下記お客様事例のようにカルプ文字の表面へアルミ複合板を貼り、フルカラーのインクジェットシートを貼り付けることでカラフルな立体的な看板も製作が可能です^^
形状も自由に加工が可能ですので、ロゴ看板としてもカルプ文字は最適です!
シンプルなデザインほど厚みが重要
装飾の少ないシンプルなロゴほど、厚みによる印象の違いが顕著に現れます。
例えば、単色のロゴタイプなら、厚みを持たせることで高級感を演出できます。
逆に、カラフルで複雑なデザインの場合は、適度な厚みに抑えた方がスッキリ見えることもあります。
照明との組み合わせ
最近人気なのが、カルプ文字と間接照明の組み合わせです。
文字の後ろから光を当てることで、壁に美しい影が生まれます。この効果を最大限に活かすには、20mm以上の厚みが必要です。薄すぎると影が弱く、せっかくの演出効果が半減してしまいます。
下記お客様は店舗名を黒カルプ文字で製作させていただきましたが、厚みは30mmとなっております↓
これぐらいの厚みですと店舗の顔となる看板にも最適で、看板照明で照らす仕様も非常にキレイです!
プロが教える厚み選びの極意
最後に、私が現場で培った厚み選びのコツをお伝えします。
まず大切なのは、実際の設置場所でシミュレーションすることです。
図面上では良く見えても、実際に設置してみると印象が違うことがよくあります。
サンプルで確認する重要性
可能であれば、実寸大のサンプルを作って確認することをおすすめします。
特に初めてカルプ文字を作る方は、実物を見ないとイメージがつかみにくいと思います。多くの看板業者さんでは、サンプル制作にも対応してくれるので、遠慮なく相談してみてください。
周囲の環境との調和
看板は単体で存在するものではありません。
建物の外観や周囲の景観との調和も考慮する必要があります。モダンな建築には薄めのシャープなカルプ文字、クラシックな建物には厚めの重厚なカルプ文字といった具合に、環境に合わせた選択が大切です。
まとめ
最適なカルプ文字を製作・施工します!
カルプ文字の最適な厚みは、用途や設置場所、デザイン、予算など、様々な要素を総合的に判断して決めるものです。
基本的には、文字高さの10分の1を目安に、屋内なら5〜15mm、一般的な店舗看板なら15〜30mm、大型看板なら30mm以上という基準を覚えておくと間違いはありません。
ただ、最も大切なのは『どんな印象を与えたいか』という目的を明確にする点かと思います。
シャープでモダンな印象なら薄め、重厚で高級感のある印象なら厚めという具合に、目的に合わせて選択することが成功への近道です。
カルプ文字は、お店や会社の顔となる大切な看板としてもしっかり絵になりますので、ぜひカルプ文字のご相談はお気軽にいただけましたら幸いです^^
カルプ文字も他の看板同様に東京都内はもちろん全国の拠点にて北海道から沖縄まで、どこでもご対応が可能です!
よろしければぜひお声がけくださいませ。